ふと思い出して


昔、とある楽器をやってるひとがいて。


とてもとても音が綺麗で、それはそれは憧れて好きになって付き合うことができたってことがあったんだけど。


その人がわたしの恋人になっても、彼の音楽はわたしのものにならなくて、それが辛くて悲しくて。


親しくなるほど格差を見せつけられるようで、もうそんな現実を見たくなくなってお別れしたことがある。


要するに、彼より音楽が好きだったってだけの話。